先に結論から
- 家庭の不用品を料金を取って回収するには、市区町村の「一般廃棄物処理業」の許可(または市区町村の委託)が要る
- 「産業廃棄物」や「古物商」の許可だけでは、家庭のごみは回収できない
- 見積もりは2〜3社から書面でもらい、追加料金の条件を確かめる
実家の片付けは、量が多く、気持ちの面でも大変な作業です。業者に頼む人も多いのですが、自治体は「無許可の回収業者」に注意するよう呼びかけています。
家庭の不用品の回収には、市区町村の許可が要る
東京都は、家庭の不用品の回収について次のように案内しています。
「家庭から出る不用品を料金を徴収して回収する場合は、区市町村長による一般廃棄物処理業の許可が必要です。」
また、杉並区などは、産業廃棄物の許可や古物商の許可では、家庭から出るごみを集めて運ぶことはできないと案内しています。遺品整理の業者を選ぶときは、次のどちらかに当てはまるかを確かめます。
- 実家のある市区町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っている
- 許可を持っている業者と組んで、ごみを運んでもらっている
分からないときは、実家のある市区町村のごみの担当の窓口に聞くのが確実です。
よくあるトラブル
自治体の案内では、次のような手口が挙げられています。
- 軽トラックで巡回したり、チラシやネットの広告で「無料回収」をうたったりする
- 積み込んだあとに高い料金を求められる
- 回収された家電などが不法に捨てられる
家電4品目は別の決まり
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4つは、家電リサイクル法の対象です。買った店や買い替えの店に引き取ってもらうなど、決まった方法で出します。
見積もりの比べ方
| 確かめること | なぜ |
|---|---|
| 許可(または許可業者との連携) | 無許可だと、不法投棄やトラブルのもとになる |
| 見積もりは書面で、2〜3社から | 料金の幅を知り、あとからの追加を防ぐ |
| 追加料金がかかる条件 | 「当日、量が多かった」などで増えないか |
| 買い取りの扱い | 値のつく物を、料金から差し引くか |
| 立ち会いが要るか | 遠くに住んでいると、何度も行けない |
| 貴重品・思い出の品の扱い | 写真・手紙・通帳などを見つけたときに、どう知らせてくれるか |
片付けの前に家族で決めておくこと
- 残す物(形見・写真・書類)と、その置き場所
- 通帳・権利証・保険の書類など、相続の手続きに要る書類を先に探しておく
- 家をこのあと「管理する・貸す・売る・解体する」のどれにするか(比べ方はこちら)。売るなら、売る時期に合わせて片付けを進める
よく聞かれること
- 遺品整理の業者は、許可が要りますか?
- 家庭の不用品を料金を取って回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可(または市区町村の委託)が要ります。産業廃棄物や古物商の許可だけでは、家庭のごみは回収できません。許可を持っていない業者は、許可業者と組んでごみを運んでもらう必要があります。
- 「無料で回収します」という業者に頼んでも大丈夫ですか?
- 自治体は、無料をうたって積み込んだあとに高い料金を求めるトラブルに注意するよう呼びかけています。許可を持っているか、市区町村の窓口で確かめてから頼んでください。
- エアコンや冷蔵庫も、片付けの業者に出せますか?
- エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)は家電リサイクル法の対象で、決まった方法で出す必要があります。業者に頼むときは、家電リサイクル法に沿って出してくれるかを確かめてください。