先に結論から
- 古い空き家なら誰でも使える補助がある市と、「特定空家」など傷みが大きい家だけが対象の市に分かれる
- 「市内の業者に頼む」「工事の契約の前に申請する」が多くの市の条件。順番を間違えると使えない
- 受付が年に2か月ほどの市(松戸)や、締切が秋の市(相模原は事前調査が10月末)もあるので、年度の初めに確かめる
実家を解体するときの補助は、市町によってある・ない、対象、上限の額、受付の時期がまったく違います。このページは、「市区町村から探す」で調べた35市区町を、解体の補助だけで横に並べたものです。くわしい条件は、それぞれの市のページから確かめてください。
まず知っておく3つの分かれ目
- 古い家なら使える補助か、傷みが大きい家だけの補助か:昭和56年5月以前の建物などを広く対象にする市と、「特定空家」(市が危険と認めた空き家)だけを対象にする市があります
- 市内の業者が条件か:横須賀市・狭山市・越谷市などは、市内の業者に頼むことが条件か、市内の業者だと額が増えます
- 申請は工事の契約の前:ほとんどの市で、交付が決まる前に契約・着工すると使えません
古い家などを広く対象にする補助がある市
| 市町 | 上限 | 主な条件 | 受付(令和8年度) |
|---|---|---|---|
| 横須賀市 | 35万円(傷みの判定で点数を上回る住宅)/15万円(昭和56年5月以前・3年以上空き家) | 費用の2分の1。市内に本店がある解体業者 | 4月1日〜1月25日(予算まで) |
| 松戸市 | 60万円 | 費用の3分の1。昭和56年5月31日以前、おおむね1年以上使っていない | 5月18日〜7月17日(終了) |
| 狭山市 | 市内の業者50万円/市外の業者40万円 | 2分の1か1㎡あたり1万円の低いほう。3,000万円控除が使えないことが明らか | 4月17日〜(予算まで) |
| 春日部市 | 20万円(市内の業者で5万円上乗せ) | 老朽空き家 | 市のページで確かめる |
| 八王子市 | 相続から3年以内100万円/5年以内50万円/10年以内25万円 | 費用の3分の2。相続した昭和56年5月以前の空き家で耐震性が不足 | 今年度は終了 |
| 町田市 | 50万円(昭和56年5月以前)/25万円(〜2000年5月) | 簡易耐震診断で倒壊のおそれ。貸していない住宅 | 〜12月11日 |
| 相模原市 | 50万円(世帯全員が非課税なら80万円) | 2分の1など。傷みが大きいか、道に面していない戸建て | 事前調査10月末・交付申請11月末まで |
| 横浜市 | 50万円(昭和56年5月以前)/20万円・40万円(〜平成12年5月) | 耐震性の低い木造住宅、倒壊の危険がある木造住宅、特定空家など | 市のページで確かめる |
| 逗子市 | 最大70万円(解体を含む「売るまでの費用」) | 売るまでの費用の補助。空き家アドバイザー派遣を使った家 | 〜6月30日、その後も予算まで |
傷みが大きい家(特定空家など)だけが対象の市区
| 市 | 上限 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 野田市 | 50万円 | 市の基準で危険とされた特定空家を、指導・勧告に従って取り壊す |
| 越谷市 | 30万円(道に面していない敷地は50万円) | 費用の5分の4。特定空家に認定された昭和56年5月以前の家 |
| 市川市 | 100万円/50万円 | 費用の2分の1。特定空家(跡地を市に貸す型、密集地の型、隣の人が買う型) |
| 杉並区 | 150万円 | 工事費の80%と150万円の低いほう。特定空家か、それに準じると区が判定した建物 |
| 鎌ケ谷市 | 50万円 | 費用の5分の4。跡地を自治会や市に貸す、特定空家など(ページは令和6年度のもの) |
そのほかの支え
| 市 | 中身 |
|---|---|
| 千葉市 | 住宅供給公社が解体の支援事業を行う。解体した翌年の固定資産税の増えた分を減らす条例(2026年8月施行) |
| 船橋市 | 古い木造住宅の解体の助成(空家も対象になる場合がある)、解体ローンの金利の引き下げ |
| 小田原市 | 解体ではなく、売るときの仲介手数料(上限5万円)と建物の調査(上限3万円)の補助 |
| 川崎市 | 解体の概算の費用を調べられるサイトを案内 |
市の空き家のページでは、解体の補助の案内を確かめられなかった市町
三浦市・葉山町・鎌倉市・茅ヶ崎市・藤沢市・茂原市・大網白里市・柏市・我孫子市・流山市・所沢市・川越市・日野市・さいたま市・世田谷区・練馬区・大田区
2026年11月1日に、それぞれの市町の空き家のページで解体の補助の案内を探しましたが、見つかりませんでした。耐震など住まい全体の補助が使える場合もあるので、窓口で確かめてください。
よく聞かれること
- 空き家の解体の補助は、どの市にもありますか?
- ありません。このページで比べた35市区町のうち、古い家を広く対象にする補助は9市町、特定空家など傷みが大きい家だけが対象の補助は5市区で、市の空き家のページで案内を確かめられなかった市町もあります。
- 解体の補助を使うときに、いちばん気をつけることは?
- 工事の契約の前に申請することです。多くの市で、交付が決まる前に契約・着工すると使えません。市内の業者に頼むことが条件の市もあります。
- 補助の受付はいつですか?
- 市によって違います。年度の初めから予算がなくなるまでの市が多い一方、松戸市は5月〜7月の2か月ほど、相模原市は事前調査の申込が10月末までです。年度の初め(4月)に確かめるのが確実です。
出典
それぞれの市町のページに、市の公式ページへのリンクと確認日(2026-11-01)を載せています。